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育児ストレス・ノイローゼ

育児ストレス、ノイローゼとは

育児ストレス、ノイローゼ「幸せな家庭を築きたい」「子供に色々経験させたい」と、出産前からやりたいこと、してあげたいことを考え、お子様の誕生を楽しみにしている方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、お子様との生活が始まると、自分の時間を確保するのは難しくなります。またワンオペ育児で苦しんだり、「理想のママ」になれずに苦しんだりすることで、育児うつ・育児ノイローゼに陥るケースも少なくありません。
さらに、赤ちゃんから幼児期・学童期を迎えると、また新たな悩みが発生します。幼稚園や保育園とのやりとり、お母さん同士との交流、学校での成績、受験などで、さらに悩みが深くなってしまうこともあります。
その結果、家族全員も悪循環に陥る事もあります。

育児ストレス、ノイローゼのチェック項目

  • 子供が泣くと怒ってしまう
  • 頼りにしたいのに、夫や家族にきつくあたってしまう
  • 育児がうまく行かず、母親失格のように感じる
  • 「自分の人生どうしよう」とよく悩むようになった
  • 「手伝うよ」と言われるとイライラする
  • 家事の優先順番がつけられなくなる
  • 頭が重い、モヤがかかったように感じてスッキリしない
  • 散らかっている部屋を見るとうんざりしてしまう
  • 子供と2人で過ごすのが嫌になる
  • 誰かに子供を預けると、罪悪感が湧いて心がざわざわする

育児ストレス、ノイローゼの原因

  • 実母または義母と一緒に育児する、もしくは実母・義母から支援やアドバイスを受けながら育児するのが難しい環境にいると、育児ノイローゼに陥りやすくなります。

  • 望まない妊娠などで、赤ちゃんに対して嫌悪感や不快感を抱いている。

  • 育児経験が少ない。赤ちゃんがかかる疾患、発達に関する情報を実母・義母から受け取っていないため、育児に関する知識や経験が乏しくなってしまう。一方、お子様を自分のペットのように扱い、お子様に着せるブランド服や靴には大きな興味を持つケースもあります。その場合、お子様の健康を守る意識には欠けている傾向があります。

  • 育児系メディアなどに掲載されている、「何ヶ月になるとどういった行動を見せるのか」を気にして、お子様と他の子を比較して一喜一憂する。メディアに載っているケースや、他の子と比較したがる。

  • 育児で自分の時間が取れないことで、育児による被害妄想や被害者意識を抱くようになる。「育児のせいで自分の時間が取れない」と思い、お子様に対して逆恨みの気持ちを抱くようになる。我慢ができなくなった結果、虐待に至る危険性もあります。

育児ストレス、ノイローゼの治療

通院できる限りパートナー(または元パートナー)と一緒に受診し、育児に参加する必要性を医師から説明してもらい、気持ちを楽にさせて孤独感を緩和させる事が重要です。
ご本人の両親または義両親とのサポートが受けられるようであれば、できるだけ一時的に一緒に暮らし、アドバイスや支援を受けながら安定した日々を過ごすようにしましょう。
それでも気持ちの不安定さやイライラ、抑うつ状態が改善されない場合は、抗うつ薬などの薬を処方し、症状を和らげていきます。薬は症状に有効とされていて、かつ副作用の心配が少ないものをお選びします。
ただしお薬を服用すると、そのお薬の成分が母乳へ入るため、赤ちゃんに影響を及ぼすリスクが発生してしまいます。そのため服用を始める際は、母乳から人工乳へ変更する必要があります。