全般性不安障害とは
全般性不安障害は「特に決まった状況に限らず、理由のない不安や心配」が長期間続くことで、身体や精神に不調が生じる疾患で、不安障害の一種です。ほとんどの方が抱える不安は、「これだ」と言える理由があるため、安全が確保できればその不安も消えていきます。しかし全般性不安障害の患者様が抱える不安は、原因がはっきりせずに長引く、過度な不安です。不安が続く事により、緊張、そわそわして落ち着かない、汗をかく、身体が震える、疲れやすい、頭痛などの症状が起こり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
発症者の男女比は1:2で、女性の方が多いです。女性特有の生理的・心理的な要因などのストレスなど、理由が複雑に絡み合うことで発症するのではないかと考えられています。
全般性不安障害の症状
身体的な症状
- 頭痛、頭が重たく感じる
- 脈拍を感じる
- めまい
- 便秘、下痢
精神的な症状
- 少しのことでも心配してしまう
- そわそわとして落ち着かない
- 緊張がほぐれないのでリラックスできない
- 物事に集中できない
- 疲れやすい
- 眠れない
- 以前より怒りっぽくなった
- ネガティブな感情を抱え、人に会うのがわずらわしく感じる
- 記憶力が下がった
全般性不安障害の治療
主に、薬物療法と精神療法で治していきます。
薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬などを処方します。患者様の症状や体質に合った処方が大切です。
精神療法
支持的精神療法と洞察的精神療法を両立して行いながら、不安をコントロールできるように促します。ただしこれらの治療を行うには、患者様の協力が必須です。治療の効果が得られるまで多少お時間をいただく可能性もありますが、薬物療法と同じように、症状を和らげるのに期待できます。
患者様の状態に合った治療を、コツコツ続けていくことが大事です。不安でお困りの方は、当院を気兼ねなくご利用ください。